1)遠方からお預かりのお車の状況を紹介していきます。
FD2シビックタイプR 入庫
K20エンジンをチューンナップです
ファクター2.2リッターに仕上げます
まずはエンジンをおろすところから
2)エンジンをおろしたあとは、バラして作業が進みます。オーバーホールです。
当然のことながらバラして内部を見てみるとカーボンで汚れています。
バラしたあとはパーツを洗浄です
3)作業はヘッドを手がけています。大事な大事なヘッド。
重要なのはヘッドと考えていますので時間と手間をかけます。
ナカムラコースケが手がけています。
バルブ研磨からバルブのすり合わせ
そして燃焼室加工にポート研磨
もちろんガイドシールなど消耗品は交換です
今回はカムも変更します
4)腰下ですが
使用する2.2リッターのクランク
新品ですが計測は怠りません
使用するコンロッド
こちらもクランクと合わせてメタルのサイズを決めていきます
コンロッド・ピストン・ピストンピンと全て計測し重量合わせを行います
5)ブロックの方は、内燃機加工屋に依頼し、オーバーサイズになりますので
ボーリング&ホーニングの加工。
この加工には、精度も求めますし、 またシリンダー表面のホーニングの仕方にもこだわりを求めます。
そして内燃機加工から帰ってくるとここに手を加えていきます。
帰ってきたブロックにも面やバリ取りなど手を加えます。
そして2.2リッタークランクを組み込みます。
2.2リッターH断面コンロッド/2.2リッター軽量鍛造ピストン
重量合わせも終わり組んでいきます。
(写真のHKSの箱は全く無関係です^_^;)
6)腰下が組み上がったところに先日手をかけたヘッドを組みます
FD2ストリート用ハイカム
K型エンジンには、VTCというバルブタイミングを調整する装置があり、ECUにてバルブタイミングの調整が出来ますので、組む際には正規の位置かを確認するだけです。
7)エンジンが組み終わりFD2に搭載しております
目がつくのはオーナー様が今回の為にとご用意した、カーボン調のインマニカバーと
プラグカバーエンジンルームの印象がいい感じになっています
残すは、純正書き換えの現車合わせECUセッティング現在アイドリングでのならし中。
今の状態でもエンジンの雰囲気は伝わってきます
8)そして純正ECU書き換えの現車セッティング。
現車に合わせて回転と負荷、各領域で燃調と点火時期を細かく詰めていきます。
速さはもちろんですが、安全マージンは最優先です。
今回の設定では、VTECは5,200rpm、レブは8,600rpmに設定しております。
セッティング中、通常の2.2リッターのデータよりも燃料が必要な傾向でした。
それだけいいエンジンに仕上がっているという意味です。
自分がセッティングの際に乗った感じを言うと、スムーズに回る感じですのでついつい回したくなりますが、トルクが通常よりありますので、高回転まで回す必要がありません。
長持ちを考えると8,000rpm上限でお使いいただきたいと思います。
それにレブまで引っ張らずにシフトアップしてもVTEC域に入っていますのでトルクもあり、 さらに前へ前へと力で持っていく感じです。
重たいFD2でこれだけ力があると乗っていて楽しいです。
ノーマルK20AのDC5タイプRが店にあるのですが、このFD2と比べると色あせます。
やはり2.2リッター化が必要ですね。