引き続き広島県S2000のオーバーヒートF20Cエンジンの作業紹介です。
前回紹介したヘッドリフレッシュを終え、次は腰下の作業です。
内燃機加工屋さんよりボーリング加工とオーバーヒートで歪のあった上面の修正研磨を終えブロックが戻ってきました
今回のエンジンはオーバーヒートを直すだけではなく、サーキットでの速さも求めてということもあり、
TODAのハイコンプ鍛造ピストンを使用します。オーバーサイズのボア87.5mmです。


まずはピストンとコンロッドを組み付け



そしてクランクを組んでいきます。
クランクメタルは新品。
傷みのあったクランクは当店在庫の良品中古を使用します



既定トルクと角度締め
手回しでクランクが軽く回ります

次にクランクにコンロッド・ピストンを組みます。
大事なコンロッドボルトも洗浄と点検とペーストを塗布して使用
コンロッドメタルは新品です

タイミングチェーンまわりも新品交換
タイミングチェーン、ガイド、、アーム。
オイルポンプ用のチェーンとガイドとテンショナー。

フロントのチェーンカバーを組み腰下完成

腰下の作業は準備には時間をかけますが、組み始めると一気に組み付けます。
何の問題も無くスムーズに仕上がることが良いエンジンの要素です。
今回ハイコンプピストンで圧縮が上がる上に、ヘッドも歪みを取る為に面研加工を行っていますし、
ブロックも修正研磨を行っている為に圧縮が通常より上がってしまうので、
ヘッドガスケットは純正よりも厚みのあるものを使用します。
TODAの1.1mmヘッドガスケットです。

続きはまた別で紹介させていただきます。
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