S2000 修理から2.2リッター改

エンジンブローでお預かりです。初の御来店S2000。

作業の簡単な紹介です。
エンジンをおろし

エンジンをバラシて点検です。

簡単にですが様子を紹介

オーナー様も気になってた2番シリンダー…
ピストンやヘッドに傷が見受けられます…

珍しい不具合です。
ばらす時にプラグを外すその時、スッと取れたので気にはなったのですが…
イグニッションコイルとプラグが焼きついています。

コイルも粉々に破損…
プラグの先も溶けています…
プラグのネジ穴も破損しています…

想像ですが、
プラグが緩んでいたのか、斜めに締められていたのか、ネジ山が良くない状態で
締まっていたのか、それらの原因で走っている内に緩んできたのかなど… 想像してみます。
何故そういう状態になったかは分かりませんが、プラグがスッと取れる状態で、
それで2番が薄くなりプラグが溶け、さらに燃焼ガスがプラグ穴から抜ける状態ですので、
プラグやコイルを燃焼の熱で溶かしていたという状況です…

カスもオイルパンに残っています…

カスがところどころに落ちています。

ばらして現状確認

メニューはオーナー様とも相談してファクター2.2リッターリフレッシュチューンに決定。さらにカムも変更STEPです。

修理するなら戻すだけですので壊した事が無駄な事に感じますが、修理ついでにチューンナップ!これなら無駄な気持ちになりませんね。
転んでもただでは起きないオーナー様の気持ちです。

オーナー様のご期待にお応えしてパワーとトルクがアップしたエンジンに仕上げますので楽しみにしていてください。

ファクター2.2リッター改

全体をきれいに洗浄し、2.2リッタークランク・コンロッドを組みます

ピストン・コンロッドも重量合わせをし

組み付けていきます。

オイルパンはバッフル加工を施します。

大事な大事なヘッドには時間をかけます。

排気のポートのカーボンを落とし、インテークも研磨していきます。

バルブも研磨し、シートとのあたりを付けるためにすり合わせを行います。

ガイドシールも交換しリフレッシュ

カムは戸田のAカムを選択、組み付けるのですが、ここの組付の点で、他とは違うファクターのこだわりが注入されています。
タペット調整やバルブタイミングの調整など、ヘッドが大事とこだわっているからです。

エンジンを組み上げ、作業画像は飛びますが、エンジンを積み込んで次にECUの現車セッティングを行います。

当店ではノーマルコンピューターの書き換えでのセッティングを行います。
S2000のノーマルECU書き換えセッティングが出来る店舗は限られていると思います。

メーカーが作ったECUはやはり賢く、いろんな条件へのレスポンスがとても早いので、
速くそして安全で快適な車に、仕上げることができるのです。

セッティングは私が運転させていただきました。

今回ナカムラコースケが組んだエンジン、2.2リッターとは思えないくらい高回転がスムーズに回っていきます。
9000rpmまでストレスなく回ります。

しかしあくまで2.2リッターです。ストロークが長くなっていますので、耐久性・安全性を考えて8000rpm上限で注意して使って欲しいと思います。

もちろんトルクも出ています。特にVTECがきいてからの力強さは楽しめると思います。

F20C改2.2リッター S2000
書き換えたECUをセットし完成

純正書き換えによる現車合わせセッティングECU
そして納車へ。

綺麗な綺麗なS2000。オーナー様の大事な気持ちが伝わります。
生まれ変わったS2000です。
まずは人と車の同期の為にも軽めのナラシ運転からお願いいたします。
ナラシ運転でも以前との違いがわかると思いますよ♪

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