引き続き白煙でお悩みの銀色S2000
リフレッシュエンジンオーバーホール作業のご紹介です。
まずはヘッドのリフレッシュです。
まずはパーツをバラして洗浄して状態の確認です。
おそらく白煙の大きな原因と思われる痕跡がこのインテークバルブから見れます。
バルブを見るとオイルで濡れているのが分かります。
オイル下がりでインテークポート、そして燃焼室へオイルが侵入し燃えて白煙になったんだと思います。
まずは洗浄です。
ロッカーアームも一つ一つバラシて洗浄し動きや摩耗を確認します。
そしてヘッドに少し手を加えていきます。
摺動面のエッジ部分などの処理、そしてポート内の清掃を兼ねて軽くポート研磨。
バルブの研磨
エキゾーストのバルブは写真のようにカーボンをまとっています。
バルブ研磨して綺麗にし、
そしてバルブとシートの擦り合わせです。
この作業で当たりをしっかりとさせることでバルブが閉じた時の燃焼室の気密性を上げてしっかりと圧縮を保ち、そして力に変わり良いエンジンに仕上がります。
そして次にバルブのガイドシールの交換です。
バルブを伝ってオイルが下がらないようにする大事なシールです。
インテーク
エキゾースト
ガイドシールを組みます。
バルブスプリングを組みます。
そして次にバルブのリテーナー。
このパーツは再利用することが多いのですが、
年数も経ち高回転を多用するエンジンですのでこのパーツは新品交換することにいたしました。
使い方にもよると思うのですが、エンジンオーバーホールをしているとこのリテーナにクラックの入っているエンジンをたまに見ることがあります。
クラックで助かっていても割れてしまうとバルブが燃焼室に落ちてエンジンブローになってしまいます。
高回転を多用するエンジンですので交換をおすすめさせていただいています。
流れるようにヘッドリフレッシュの作業を紹介しましたが、
ヘッドはエンジンの性能にかかわる大事な部分ですので時間をかけて行っています。
次の項では腰下の作業を紹介させていただきます。