引き続きエンジン始動時にカタカタ音のRB26エンジン修理オーバーホールの作業を紹介させていただきます。
先日紹介したバラしたエンジン
ボーリング加工に出している間にヘッドのリフレッシュにかかります。
長年使用されたと思われるヘッド
カーボンやオイル焼けなどで汚れています。
リフレッシュしていきます。
まずは洗浄してある程度汚れを落とします。
そして各部分を点検していきます。
その後はバルブ研磨にバルブとシートの擦り合わせを行っていきます。
洗浄後のヘッド・燃焼室、
パッと見はマシに見えますがこれからです。カーボンやオイル汚れが残っています。
ポートの中もカーボンが溜まっています。
バルブとシートの当たり面もカーボンが付いて汚れています。
バルブ研磨後擦り合わせを行っていきます。
この擦り合わせをすることで燃焼室の気密性を保ち圧縮を逃がさず
しっかりと性能を発揮させます。
右と左の当たり面を見てもらえれば違いは分かります。
エキゾースト側
インテーク側
6気筒分。擦り合わせをすることで今までのエンジンよりも良くなっています。
ヘッドの面も砥石を使い面を慣らして汚れも取っていきます。
ポートの中も軽く清掃研磨をおこないカーボン汚れなどを落としています。
そして次に進む前に気になった箇所の手直しを行います。
カムホルダーのボルトを緩める時に違和感。
たまにあるのですが、熱が入り焼けているような場合にカムホルダーのボルトが気持ちよくほどけません。
そのまま緩めて外すことは出来ますが、
次に組む時にそのまま組むと確実にボルト穴とボルトが傷みます。
カムホルダー自体に頑固なカーボンが噛んでいます。
ですので大事な掃除と下処理です。
カムホルダーのカーボンを削り落とします。
ボルト穴の方も手を入れて綺麗にします。
そして次の作業へ。
バルブのガイドシールです。
これがヘタるとオイルがポート内に流れて、燃焼室やバルブにポートにカーボンを堆積させます。さらに白煙を出したりオイルを消費をさせたり、悪いエンジンになります。
新品交換です。
バルブリテーナとバルブスプリングを組んでいきます。
エンジンの性能を左右する大事なヘッド
記事にするとあっという間ですが、
細かなところを気にして進めて組んでいきます。
ヘッドリフレッシュ。
次はボーリング加工から戻ってきたブロック、腰下作業を紹介してきます。