引き続き、中部地方のEF9シビックに搭載されているB16AエンジンのOHの紹介です
前回紹介したヘッドのリフレッシュに続き、
今回は腰下の作業の紹介です
ブロックをまずは洗浄して使用します
シリンダーを計測しピストンとのクリアランスを測ると使える許容範囲でしたので、
今回は掘らずにスタンダードサイズのピストンを新品で用意して使うことにいたしました。
オーバーサイズピストンを使いシリンダーをボーリングして掘ってしまうのも方法ですが、
掘ってしまうとその次の時が大変なので、使えるならこのまま使うのも方法です。
今回オーナーさんと相談し、
B16Bの新品ピストンを使用することにいたしました。
ちなみに下の写真のピストンが元々のEF9のピストンです。
ピストンの形状が違うので、ピストンを交換することで圧縮が上がります。
これは元々のクランクのメタルです。少し傷も見受けられます
新品に交換します
これは元々のコンロッドメタル
相応の消耗は見られます
コンロッドメタルも新品交換です。
コンロッドは元のB16Aを再利用ですが、B16Bのピストンを使う際は少し加工が必要です
ピストン・コンロッド
クランクとコンロッド・ピストンを組み付けます。
クランクも再利用です
新品ピストンが組まれると見ていても気持ちが良いです。
ここまでの作業の、クランクとコンロッド・ピストンを組む際は流れるように一気に組み付けていきます。
何の問題も無く組まれることが、良いエンジンになる要素の一つです。
そしてこのB16Bピストン仕様、このままでは圧縮が少し高くなり過ぎます。
純正のB16Bエンジンよりも圧縮が高くなるんです。
ですので、ヘッドガスケットを少し厚めのサイズの物を使用し圧縮を調整します。
TODAのヘッドガスケット
これで安心です。楽しみにしていてください。