バックギアに入らなくなったという事でお困りのアコードCL1。
5速のシンクロが傷んだ場合にこの症状が起こることが多いです。
5速シンクロが「5速とバックギア」の切り替えるシンクロになります。
しかし部品は生産終了。
オーナーさんと相談し、おそらく原因は分かるので出来る範囲の修理を行いましょう、ということで作業開始しました。
早速ミッションをバラして内部点検です。
ドライブシャフトのグリスが飛び散っていますね、、、
この赤丸が「5-R」のシンクロです。
バラシて点検です。
先ほどの赤丸部分の5-Rのシンクロ。
金色の部品がシンクロリングです。
下の写真がシンクロスリーブとシンクロのクラッチハブです。
写真のように外側のスリーブ、内側のハブがあり、
スリーブが上下にスムーズに動き下に行くと5速ギア、上に行くとバックギアに切り替わるようになっています。
しかし写真のように内側のスリーブが上側に行かなくなってしまっています。
ですのでバックギアに入らなくなっています。
ハブとスリーブを点検
スリーブの部分が傷んでカエリが出来ています
このカエリに引っ掛かりスリーブが上に行かなくなります。
普通ならシンクロ交換で対応出来ますが、
純正部品は生産終了で部品がありません。
ということで、何とか乗れるように修理です。
スリーブの傷んだ部分をリューターやヤスリで綺麗な形にしていきます。手作業です。
やりすぎると使えません。
ハブも動きやすくなるように少し手を加えます。
そしてこのようにスムーズに動くようになりました。
これで組んでいきます。
今回クラッチディスクとクラッチレリーズベアリングも新品を用意しました。
このミッションを載せたアコードCL1.
試運転させていただくとスムーズにバックが入ります(^^)
何とか修理が出来、オーナーさんのお力になれて良かったです。