広島のS2000よりオーバーヒートF20Cエンジン 修理OH+α①

先日の四国からのご依頼の1999年式の1オーナーS2000のF20Cエンジンリフレッシュオーバーホールの作業に続きまして、

今回広島県のS2000オーナーさんからのご依頼。

オーバーヒート気味のF20Cエンジンの修理も兼ねたエンジンリフレッシュオーバーホールです。

 

サーキット走行されているようですが走行する度にリザーブタンクに冷却水が溢れるという事です。

いろいろと対策はされたようですが直らないという事でエンジン本体を疑い今回のご依頼になりました。

 

部品入荷に時間がかかりましてお待ちいただいておりました。

F20Cエンジン、まずはバラシていきます。

 

まずはエンジン外側も確認

サージタンク内はカーボンまみれです。

ポート内も汚れています

ヘッドカバーは乳白色のオイル跡

 

エンジン内部の確認

カムに錆の跡がみれます、、、、

オイルに水が回っているのでしょうか。

これらはリフレッシュ時にはしっかり落として使いますのでご安心ください。

ヘッドをバラシて点検。

ガスケット飛の跡もありました。逆にこれで原因が分かりました。直していきます。

 

 

歪みも大きいです。修正の為に面研加工に出して歪みを無くし修理します。

 

 

腰下も確認

 

 

特にメタル部分に気になる傷みはありませんでした。

消耗品ですしリフレッシュOHの為に組む際はメタルは新品交換します。

 

しかしここで不具合を発見。

何故かクランクシャフトのフライホイール側に焼けた跡があり傷んでいます、、、、

走行していてなるようなものでもないと思いますし、外から人の手が入った際に何かしでかしたのかとも考えます。

とにかくクランクシャフトは別で当店在庫中古がありますのでそれを使用することにいたします。

 

 

そして気になると言えば、ヘッド側にも不思議な点がありました。

バルブスプリングを外すと下側にバルブスプリングシートがあるのですが、

一か所だけスプリングシートが入っておらず、スプリングの跡が直接ヘッド側についていました、、、、、

少し手直ししてスプリングシートを入れれば問題ありませんのでご安心ください。

 

オーナーさんに話を聞くと、元々のエンジンはバルブが落ちてブローしたようでして、次に積んだエンジンが今回のエンジンでその時にネットで中古エンジンを購入したということです。

もしかするとの想像ですが元々オーバーヒート跡があるエンジンをネットで売っていたのではないかと考えてしまいます。

バラした跡があるのももしかすると分かっていて売ったんではないかとも思ってしまいます、、、、想像です。

ネットで売っている中古エンジンも出所が分かるようなしっかりした物でないと怖いですね、、、

とにかく今回オーバーホールすることでリフレッシュされますので気持ちよく乗ってもらえると思います。

リフレッシュだけでなく今回は+αでハイコンプ仕様です。楽しいと思います(^^)

お待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

ブログ

PAGE TOP